2017.01.20
葬儀の祭壇と費用
葬儀の祭壇について
~祭壇の形式~
大きくわけて下記の通りになります。下記以外にもオリジナリティをアピールした祭壇を選ぶ方も増えています。
葬儀の象徴と言える祭壇は、一番大切なのは故人の冥福を祈る供養の形です。どのような祭壇で見送り、見送られたいか事前に考えておきましょう。
仏式
仏式葬儀とは日本で最も多く行われている葬儀です。祭壇の前に経机が置かれ、お坊さんが読経します。お祈りの際、お焼香する葬儀形式に用いられます。
伝統的に白木祭壇という木製祭壇が使われていました。木製祭壇は葬儀をで厳粛な雰囲気にし、伝統的な葬儀には欠かせないものとされていましたが、近年では、厳粛な雰囲気の葬儀というよりも、故人らしさを大切にした、温かみのある葬儀にしたいという考えから花祭壇を用いることが多くなってきたようです。、通夜→葬儀→告別式の順でとり行われます。
神式
神式葬儀は仏式の葬儀に次いで多く行われております。神式葬儀は「神葬祭」といいます。仏式祭壇と同じく中央に祭壇がおかれます。神式の祭壇には白木の八足祭壇を用います。
花祭壇も可能です。大切なのはその中に祀る数々の神具です。必ず必要なのは、鏡と刀と勾玉の、三種の神器です。そして、神饌と呼ばれるお供え物をします。神葬祭は仏式葬儀の告別式と葬儀を兼ねています。
キリスト祭壇
キリスト式の葬儀は教会の牧師・神父の司式で行います。また、通夜や葬式の流れは宗派や教会によって異なります。通夜、葬儀、告別式では、祭壇に白い菊やカーネーションを捧げる献花が行われます。
祭壇は一般的に生花祭壇などで十字架を飾り、祭壇に飾る花は、百合・菊・バラ・かすみそう・ストックなど白一色の盛り花が主流となっています。
寺院への連絡
故人の宗教・宗派に従い、菩提寺に連絡します。ご寺院には、「枕経」をあげて頂きます。亡くなられて最初に読んで頂くお経を「枕経・マクラギョウ」といいます。
枕経の際は、平服で構いません。また、この時点では僧侶に対しての御礼は必要ない場合がほとんどです。枕経の際は、平服で構いません。
~祭壇の費用について~
上記でも触れたとおり、今までの葬儀は白木祭壇という木製の祭壇がメインでしたが、近年たくさんの生花え彩られた花祭壇が選ぶ方が増加傾向にあります。形式にとらわれず、故人の意向を尊重する葬儀を望む方が増え、従来の厳粛なイメージの葬儀から温かみのある葬儀を行いたいという気持ちから花祭壇を選ぶようです。
花祭壇は芸能人など著名人の葬儀などで使用されているからか、費用が高いイメージを持たれる方も多いと思いますが、今は花祭壇も選択しやすい価格になってきました。白木祭壇は最安で20万~、花祭壇は30万~くらいでしょう。 一般的に祭壇は葬儀の規模と比例して費用が高額になると言えます。
一般的には、「祭壇料」は、祭壇の貸出料です。ただ実際には「祭壇料」には祭壇の貸出料だけではなく、人件費や諸経費を含むことが多いようです。スタッフの人件費や諸経費を加えたものをまとめて「祭壇料」と言ってもいいでしょう。 葬儀が大規模で、会葬者が多ければ大きな祭壇を用意して葬儀を行うので祭壇は高額になると言えます。反対に、参列の方が少ない場合は費用も安く設定されることが多いようです。
今はやりの家族葬と呼ばれるものは家族だけで行うものですので、もちろん家族葬でも豪華な祭壇を用意する方もいらっしゃいますが、世間体とは無縁で、祭壇には故人の想いが反映された、ごくごく小規模なものになる場合が多いようです。
~最期に~
葬儀はあくまでも故人の意志、そして遺族の意志をふまえたうえで、無理のないご予算の範囲で、心のこもったものにしたいものです。