2016.11.27
終活について
終活について~人生のエンディングを考える~
終活とはなにか?
終活とは、平成21年に週刊朝日が造った言葉で、当初は葬儀や墓など人生の終焉に向けての事前準備のことでしたが、、現在では「人生のエンディングを考えることを通じて”自分”を見つめ、”今”をよりよく、自分らしく生きる活動」のことを言います。
人生の終わりに備えて身の周りを整理する「終活」をする方が増えてきました。 終活の一例として
エンディングノートをまとめる
お葬式を決めておく
お墓を探しておく
財産や相続をまとめておく
自分の荷物を片付けておく
などが挙げられます。また一方で「何をしたらいいのか、わからない」「人生の終わりについて考えるなんて気が進まない」という方もいるかもしれません。
でも、実際に終活をしている方たちはいたって前向きです。自分のため、家族など大切な方たちのために、少しずつ準備をしているのです。今まで考えてもみなかったこと、面倒で放っておいたこと、当たり前すぎて見落としていたことなど、いろいろなことに向きあい、じっくり考える方も多いようです。
そうしながら、今まで生きてきた道のり、そして、これから先の人生について見つめなおしていく。終活は、『今とこれからを、より良く生きるための活動』といえるでしょう。
~なぜ今終活が必要なのか~
日本は今、長寿の国と言われています。 元気な状態で人生の終わりを迎えることができれば問題ありませんが、もしも・・・
余命宣告された中でお葬式やお墓を考えられますか?
認知症や寝たきりになった場合、その状態で自分の意向を伝えること
ができますか?
残された財産や相続で家族がもめたらどうしますか?
家族に、お葬式やお墓の費用を負担してもらいますか?
なにも準備ができていない状態で、「もしも」のことがあった場合、残された家族がお葬式やお墓、相続、そして身の回りの整理のすべてを背負うことになり、「お父さん(お母さん)のお葬式はこれでよかったのかなぁ」「もっとこうしてほしかったという希望があったのかも…」故人の思いを聞くことができなかった家族は、何年経っても自分たちが執り行ったことに後悔が残ってしまうのです。
残された家族が困らないように、迷惑をかけないように、後悔をしないように・・・元気なうちに準備をしておくことが大切です。残された人たちが困らないように、負担にならないように終活を始める人もいます。また最近では人生の幕引き準備というよりも、自分自身の棚卸しをして今後をより豊かに生きるための活動という解釈をするほうが適切になってきました。
実際に終活に取り組んでいる最近のシニア世代はとてもアクティブです。「終焉?」「いやいや、趣味も仕事もまだまだ現役!」そんな人たちが増えてきているようで実に嬉しいかぎりです。「終活」に対するイメージを改めて考えることで、これからの人生が変わったものになるかもしれません。